コラム

ボードゲーム収納術|100均で省スペース&持ち運び

公開日: 著者: 小林 まどか
コラム

ボードゲーム収納術|100均で省スペース&持ち運び

ボードゲーム収納は、箱が中身に対して大きく作られているために棚を圧迫しやすい。元保育士で現ボードゲームカフェ店員の小林まどかが、在庫棚で箱の8割が空気だと気づいて中身だけを別ケースに移したところ棚2段ぶん空き、自宅でもゲーム会の準備が10分から2〜3分へ縮んだ実感をもとに、

ボードゲーム収納は、箱が中身に対して大きく作られているために棚を圧迫しやすい。
元保育士で現ボードゲームカフェ店員の小林まどかが、在庫棚で箱の8割が空気だと気づいて中身だけを別ケースに移したところ棚2段ぶん空き、自宅でもゲーム会の準備が10分から2〜3分へ縮んだ実感をもとに、100均グッズで十分に片づくやり方を紹介する。
この記事では、家でスッキリさせる省スペースと外へ軽く持ち出す持ち運びを分けて考え、カード・タイル・トークン・コマをどうケースに振り分けるかを整理していく。
セリアの仕切りケースでカードが数百枚単位で収まり、ダイソーの4分割トレイでセットアップと片付けが一気に楽になるので、総額数百円で家じゅうのボドゲを整える感覚をつかんでほしい。

なぜボードゲームはかさばる?省スペース収納の考え方

ボードゲームの箱は、流通や見栄えを優先して中身より大きく作られていることが多く、棚を圧迫しているのは実物の駒やカードより、その周りの空間です。
所有数が30個を超えたあたりで棚が限界になったとき、一番大きい大箱を開けたら半分以上が空間で、中身だけを薄型ケースに移しただけで、箱はカラーボックス1段に収まりました。
箱ごと並べる発想から、中身に合うケースへ移し替える発想へ切り替えると、収納は一気に現実的になります。

ボードゲームの箱がかさばる本当の理由

箱の大きさは、内容物の量だけで決まっていません。
流通の扱いや棚での見栄え、タイトルとしての存在感まで含めて設計されるため、実際には空間が多く残りやすいのです。
だからこそ、棚を埋めている主因は「物の量」より「空気の量」だと捉えたほうが、整理の優先順位がはっきりします。
箱を守るより、中身に合わせて小さくまとめるほうが、省スペースの第一歩になります。

100均収納で目指すゴール

100均収納を考えるときは、まず「家でスッキリさせる省スペース」と「外へ軽く持ち出す持ち運び」を分けて設計します。
この2系統は必要なケースも向いているサイズも違うため、ひとまとめに考えると中途半端なグッズを買って失敗しやすいのです。
勢いで全ゲームを一気に移し替えようとして途中で力尽き、パーツが行方不明になった失敗もありました。
以来、遊ぶ頻度が高い3本から始めるのが自分のルールです。
遊ぶ順に手を付ければ、効果が早く見えます。

失敗しないための『移し替え前』チェック

移し替え前には、説明書をスマホで撮る、小袋に何のパーツか書く、拡張やコマの数を確認する、の3点を先に済ませておくと迷子になりません。
ここを飛ばすと、どのコマがどのゲームか分からないまま袋だけが増え、片付けたはずなのに遊びにくくなります。
カードやタイル、細かい駒は中身が似ているぶん、見た目だけでは判別しづらいからです。
最初のひと手間で、後日のセットアップと片付けがずっと楽になります。

コンポーネント別・100均グッズの選び方

100均の収納は、カード・タイル・トークン・コマで最適解が変わります。
カードは仕切り付きカードケースや名刺ケース、細かいパーツはパーツケース、さらに軽さを優先するならジップ袋と巾着袋が扱いやすいです。
箱のままでは空間が余りやすいので、中身の形と数に合わせて受け皿を変える発想が収納効率を左右します。

カードは仕切りケース・名刺ケースで立てて管理

カード収納の主役は、仕切り付きカードケースです。
セリアの仕切りケースならポケカ約660枚、遊戯王約550枚が目安になり、インナースリーブを付けたままでも収まるため、実戦で使う保護状態のまましまいやすいのが強みです。
カフェで「カードがケースに入らない」と相談されたことがありましたが、原因はスリーブ込みの厚みでした。
容量に余裕のある仕切りケースへ切り替えたところ、その場で収まり、以後は同じ相談にも迷わず案内できるようになりました。

枚数が多いゲームや、デッキを種類ごとに分けて置きたいタイトルには、ダイソーの3段名刺ケースが使いやすいです。
ドミニオン系のように同系統のカードを複数束で管理する場合、横に寝かせるより立てて抜き差しするほうが速く、取り回しも軽い。
母艦としてまとめ、遊ぶときだけ必要な束を抜く形にすると、準備の流れがすっきりします。

タイル・トークンはパーツケースと巾着袋で分類

丸タイル、六角タイル、コイン、トークンは、仕切りの多いパーツケースが向いています。
ダイソーのメダルケース36やセクションケースのように、100円で小ケースが複数入るタイプなら、種類ごとに分けたまま一覧しやすく、欲しい駒を一目で拾えます。
セットアップ時に「同じ色のものを探す」時間が減るので、卓上の流れが止まりにくいのが利点です。

細かい木製コマや少量パーツには、ジップ袋と巾着袋が最安・最軽量です。
特に巾着袋は中身が見えないぶん、袋からランダムに引くタイプのゲームへそのまま流用できます。
ジップ袋は角を斜めにカットすると空気が抜けやすく、薄く畳めるので、予備駒や少量の補充パーツをまとめる用途にも向きます。
仕切りケースで分類し、袋で小物を受ける組み合わせが実用的です。

買う前にサイズと収納枚数を測るコツ

失敗を避ける核心は、中身の実寸を測ることです。
カードは縦横だけでなく厚み、つまり枚数まで見ておくと、仕切りケースの収まりを読みやすくなります。
トークンなら一番大きい駒の直径を基準にして、店頭のサイズ表記と照合するのが確実です。
以前、サイズを測らずに買ったパーツケースは仕切りが大きすぎてトークンが混ざり、結局買い直しになりました。
それ以来、メジャーを持って100均へ行くようになっています。

比較の軸は、たくさん分類したいか、取り回しを優先するか、とにかく安く薄く済ませるかの3つです。
仕切りケースは分類力、名刺ケースは出し入れの速さ、ジップ袋はコストと薄さに強いので、同じ「収納」でも役割は違います。
100均は店舗によって在庫差があるため、見つかったものをどう使うかまで含めて考えると、選択がぶれにくくなります。
おすすめです。

片付けが10倍ラクになるコンポーネント整理テク

コンポーネント整理で片付けを速くするコツは、収納先を増やすことではなく、出す・使う・戻すの流れを短くすることです。
袋、トレイ、箱の役割を分けておくと、準備のたびに迷う時間が減り、卓に出した後の回収も一息で終わります。
とくにワーカープレイスメント系のように資源の種類が多いゲームでは、この差がそのまま遊ぶ回数に響いてきます。

ジップ袋・巾着でパーツを個別化する

ジップ袋は角をハサミで斜めにカットすると空気が抜け、薄く畳んで元箱や薄型ケースに戻しやすくなります。
空気でパンパンの袋が箱に収まらず、片付けのたびに小さなストレスが積み上がる場面を、斜めカット一つでほどけるのが気持ちいいところです。
大きいカードもジップ袋を切って即席スリーブ袋にするとまとまりやすく、カード束と小物を同じ感覚で扱えるようになります。

『1コンポーネント1袋』を徹底すると、準備のときは袋ごと配るだけでセットアップが進みます。
色や勢力ごとに分けておけば、対戦準備での取り違えも起きにくくなります。
巾着袋はコイン・タイル・トークンに向き、中身が見えないのでゲーム中のランダム抽選にもそのまま使えます。
色別の巾着を並べたら、毎回10分かかっていた資源仕分けが2〜3分で卓に出せるようになり、遊ぶ回数そのものが増えました。

仕切りトレイでセットアップ時間を短縮

ダイソーのマルチトレイは4分割なので、資源・お金・トークンを最初から分けて置けます。
セットアップ時に卓へ出した瞬間、そのまま持ち場が決まるため、プレイヤーが「これはどこ?」と探す時間が減ります。
片付けも同じ順で戻せばよく、卓上整理と収納を一緒に済ませられるのが100均トレイの強みです。
ワーカープレイスメント系のように毎ラウンド触るコマが多いゲームほど、この一手が効きます。

トレイは見た目の整頓より、動線の短縮に価値があります。
資源を山積みにせず、種類ごとに浅く並べるだけで手が止まりにくくなるからです。
1ゲーム1袋ルールと組み合わせると、袋からトレイへ、トレイから袋へ戻す流れが固定され、準備と片付けの手間がほぼ同じ形で圧縮されます。
おすすめです。

『元箱に戻さない』圧縮収納のコツ

『元箱に戻さない』前提で薄型ケースに集約すると、空いた元箱は処分・退避できて棚がさらに空きます。
収納の目的は箱を残すことではなく、遊ぶ頻度が高いゲームをすぐ取り出せる状態にすることです。
箱が減れば積み重ねも安定し、袋とトレイの組み合わせだけで運用できるタイトルが増えていきます。

ただし高価・限定品は箱を残す価値があります。
頻度が低いのに思い入れが強い作品、あるいは状態を保ちたい作品は、薄型ケースに移すより箱ごと残す判断が合います。
なので、残す箱と外す箱をあらかじめ分けておくと整理がぶれません。
棚を空けたいなら、まずは遊ぶ回数の多い作品から圧縮してみてください。

棚に立てる・吊るす省スペース収納レイアウト

棚の収納は、寝かせて積むより本のように立てたほうが扱いやすいです。
上の箱をどかさずに目当てのゲームへ手が伸び、背表紙のようにタイトルをそろえれば一覧性も上がります。
積み重ねで下のゲームを出すたび山を崩していた収納を、ファイルボックスで立てる方式に変えたら、出し入れのストレスがすっと消えました。

本のように『立てて』棚効率を上げる

箱を立てて並べると、棚の奥行きをそのまま使えるうえ、どこに何があるかがひと目で分かります。
寝かせて重ねた収納は一見きれいでも、下段を取り出すたびに全体を触ることになり、遊ぶ前のひと手間が積み上がるのが難点です。
ファイルボックスに近い形で区切れば、箱同士が倒れにくく、遊び終わったあとも戻す位置が決めやすくなります。
立てる収納は、見た目よりも回転の速さを優先したい棚に向いています。

ウォールポケット・吊るす収納でデッドスペース活用

トランプや小箱は、ウォールポケットに入れると壁のデッドスペースを使えて、取り出しやすさも高まります。
玄関横の空いた壁にウォールポケットを付けて小箱ゲームをまとめたところ、来客時にサッと選べるようになり、ゲーム会の立ち上がりが軽くなりました。
薄い箱やすごろく系は、トートバッグに入れてフックに掛ける吊るす収納が合っています。
棚を増やさずに省スペース化でき、そのまま持ち出せるので、外遊びへ自然につながるのも利点です。

ラベルとテプラで探す時間をゼロに

立てる収納や吊るす収納を生かすには、ラベルが効きます。
ケースの側面に中身を書いておけば、移し替えで失われがちな「どれが何か」がすぐ分かり、探す時間がほぼ消えます。
テプラなら文字の大きさをそろえやすく、色シールを足せばジャンル分けも直感的です。
家族で共有する棚ほど、記号より文字情報をはっきり見せたほうが戻し間違いが減ります。
収納の完成度は、しまう速さよりも迷わず戻せるかで決まるのではないでしょうか。

ゲーム会・旅行へ軽く持ち出すまとめ方

小箱のゲームを中心に揃えると、持ち歩くときの迷いが減って出発前の手間も軽くなります。
旅行やゲーム会では、まず手のひらサイズの箱を選び、必要なら中身だけ薄型ケースに移してトートへまとめておくと収まりがいいです。
箱のフタはモビロンバンドで斜めに留めておくと、カバンの中で開いて中身が散る心配がなくなります。
玄関に定番の持ち出しセットを置いておけば、思い立った日にすぐ集まれる流れも作れます。

この記事をシェア

タグ

持ち運びボードゲーム収納100均省スペース整理術
小林 まどか

元保育士・現ボードゲームカフェ店員。月間200組以上にゲームをレコメンドする経験から、人数・時間・メンバーに合った最適な一本を提案します。

関連記事

ファミリー

旅行や帰省で遊ぶボードゲームは、家の定番とは選び方がまるで違います。新幹線のテーブルや飛行機の座席でも広げやすい小箱サイズで、5〜30分ほどで1ゲームが終わり、カードやコマが散らばりにくい作品こそ移動中に強いのです。

コラム

ドイツ年間ゲーム大賞とは、1979年に創設された、世界でもっとも権威のあるボードゲーム賞である。ボードゲームの箱や通販ページで目にする赤いポーンのロゴはその証で、まずはこの賞が何者で、なぜ初心者向けの指標として信頼されるのかを押さえたい。

コラム

ファンタジー・RPG系ボードゲームは、近年の日本語版充実で選択肢が一気に広がりました。グルームヘイヴンは2017年アメリカ発売後にBGGランキング1位を獲得し、全95シナリオの超重量級として今も基準点になっています。

コラム

週末の友人宅、3人がけのテーブルでカタンにするかコードネームにするか迷ったとき、筆者はまず「人数・時間・重さ」で仕分けます。その感覚を持つだけで、ボードゲームは急に文化的な趣味ではなく、手元で選べる実用品として見えてきます。